CROSS TALK 03 SNS活用術
各店舗や部門でInstagramを展開して広報活動に力を入れている新鮮市場きむら。その数なんと30アカウント!きむらの各店舗の担当者がSNSにかける思いを語りました。
MEMBER
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鮮魚部 H.O
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本部 M.K
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青果部 Y.K
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精肉部 R.H
SNSを始めたきっかけは?どんな投稿をしてる?
- M.K
- きむらの特徴といえば、各店舗や部門が独自で発信しているSNSですよね。みなさんの投稿内容やSNSを始めたきっかけを教えてください。
- H.O
- 私は丸亀三条店の鮮魚のInstagramを担当しています。
朝市場に行き、市場の雰囲気や魚を撮影して「今日はこんな魚が入りました」と開店前に投稿しています。うちは他店よりも遅れてSNSを始めました。他店の投稿を見て「これだったら抜けるぞ」と(笑)。現在のフォロワー数は4,800ほど(2024年1月時点)。リール動画でフォロワーを伸ばしてきました。 - M.K
- きむらの中でも丸亀三条店はフォロワー数がダントツですよね。SNSの効果は感じていますか?
- H.O
- カニの投稿は反応がよくて、取り置き希望の電話がかかってきます。日曜朝市には外国人のお客さまが多く訪れますが、開店前に並んでスマホをチェックしている方はフォロワーだと思います。
- Y.K
- 香西店は青果部、精肉部、鮮魚部が一つのアカウントを一緒に使っています。
「今日はキャベツが入荷しました」と売り場を立ち上げながら写真を撮ってストーリーズにアップ。香西店もSNSを始めたのは遅くて、まわりの店舗がやっていたので、店長が「うちもやろう」と決断。香西店の近くのカフェやうどん屋さんがフォローしてくれたりと、地域とのつながりが生まれています。 - R.H
- 宇多津店は各部門でアカウントを持っています。私は最初ノータッチだったんですが、店長からのすすめもあり、精肉部のInstagramを立ち上げました。せっかくなら、独自に仕入れている「ふらの和牛」をアピールしようと、リール動画を作りました。それからは売り場情報をアップしています。見る人が飽きないように取引業者や生産者を紹介したりと工夫もしています。最近では、きむらの垣根を超えて「肉好き集まれ」という思いで香川県内の焼き肉屋やカフェを巻き込んで投稿しています。
- M.K
- すごくいいですね。私は本部と太田本店のInstagramを担当しています。本部のアカウントでは全店共通の情報や各店の特売をフォローしています。各店のInstagramを見ながら「今日はこんな魚が入っているんだ」など情報キャッチしていますね。
- H.O
- 全店舗を見ていて、「なにこれ?」と思う投稿はないんですか?
- M.K
- それがみなさんSNSを上手に活用してくれていて、きむらに相応しくない投稿はないですね。「イベントに参加しました」といった個人的な投稿もありますが、地域や店にも関連することなので問題ありません。
ちなみに、みなさんは他店の投稿を見ますか? - H.O
- 私は見ないですね。他のお店が面白い投稿をしていたら、くやしいじゃないですか。
- Y.K
- ライバル店はチラッと見ますが、あえて「いいね」は押さないですね(笑)。
- R.H
- 他店は見ませんが、焼肉店やカフェなど他業種のSNSを見て、どうしたらもっと見てもらえるようになるかを研究しています。
- M.K
- みなさん、けっこう負けず嫌いですね(笑)。
きむらはなぜSNSが活発なのか?
- M.K
- きむらの客層は50代以上がメイン。もともとは「もっと若い方に来店してほしい」と30代の専務が旗振り役となってSNSを立ち上げました。
大手スーパーなら「こういう投稿をしてください」という方針があると思いますが、きむらにはガチガチのルールがありません。だから、みんな発信しやすいのだと感じています。 - H.O
- 私は自分の好きな魚、自信を持ってすすめられる魚を仕入れるから、SNSでもアピールしがいがあるのだと思います。売れるものは香川県の西と東で違うし、街なかと郊外でも違う。丸亀三条店は周囲を田んぼに囲まれていて、お年寄りの方も多い。毎日食べられる親しみやすい魚をアップします。
- Y.K
- 私も自分が売りたいものを投稿しています。野菜の箱売りが好きで、小さいキャベツを箱売りしたり、れんこん5kgをわざと切らずに箱売したり。香西店は郊外店だから家族世帯が多く、箱売りが売れるんですよ。
- R.H
- 私も「ふらの和牛」のプレミアム感を出したくてSNSを活用しています。お客さんから「買っておいしかったよ」とコメントをもらったことがあって、うれしかったですね。
- M.K
- 各店の店長やチーフによって仕入れるものが違う。SNSは店ごとの特色を出すのにマッチしているんですね。
今後の展望は?
- Y.K
- 青果部のチーフという立場なので、これからは後輩を育てていってSNSを盛り上げたいです。SNSでの成功体験は、後輩の成長にもつながると思います。
- R.H
- まだまだやりたいことだらけです。肉をさばく動画を撮ってみたい。音がいいんですよ。ほかにもロース、カルビといった部位ごとの紹介もしたい。まずはコンテンツを充実させて、ゆくゆくは体制づくりもしたいと思っています。
魚をさばく音もいいんじゃない? - M.K
- 実はH.OさんにはYouTubeに出演してもらって魚をさばいてもらっています。ウロコを取る音やさばくときのザクッという音は、YouTubeでも注目が高まっています。
鮮魚部と精肉部でコラボしてみたらどう? - H.O
- 絶対にしないですね(笑)。
- M.K
- え~、残念。でも、一番の願いは、きむらでSNSを活用する人材が増えることです。全国でも公式アカウントを30も持っている企業は少ないんじゃないでしょうか。きむらは、みんながやる気があって、それがよい方向に向かっている。これからも全店で盛り上げていきたいですね。