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地域密着スーパーとしての
存在意義と責任

代表取締役
木村 宏雄

近年、全国規模の大型スーパーが地方都市手に進出し、大きな人気を集めていることはご存じだと思います。このような環境でも、私どもの店舗では開店前から行列ができるほどの人気を得ているお店もあります。香川県に12店舗、岡山県に4店舗、地域密着で展開している「新鮮市場きむら」がなぜ根強い支持を得ているのか説明させていただきます。

16店舗ある「きむら」の店頭を見比べていただきたい。すべて違う店づくりをしていることにお気づきだと思います。特に、おススメの鮮魚、野菜、精肉、お惣菜などは店舗ごとに大きな特徴を出しています。これは店頭の社員がお客様のことを思い、商品を仕入れ、お求めやすいように加工し、値付けまでしてお届けしているからです。統一ルールによるチェーンオペレーションとは真逆の運営です。

結果として、日本国中どこでも手に入る冷凍食品やインスタント食品の売上比率は低く、地元で生産された野菜や鮮魚の売上比率が高くなります。地場の生産者が生み出した新鮮な食材を、地域のご家庭にお届けすることは、私ども、地域密着スーパーの存在意義と責任だと考えています。「地産地消」といえば簡単ですが、地域に根差した「食文化」を微力ながら守り繋いでいる担い手だと自負しています。開店前に行列ができる理由はここにあると肝に命じています。

しかし、このような店舗の実現は簡単ではありません。本部の指示を待っていても仕方がないからです。現場で考え、何度も失敗して試行錯誤して実現しているのです。「買っていただけた」喜びは商売の基本だと思います。自分のアイデアを試したい人や、人を喜ばせることが好きな人は、きっと素質があります。がんばっている人への報酬は惜しみません。

「きむら」の仕事は簡単ではありません。なぜ売れないか、どうすれば買っていただけるかを考えなくてはならないからです。しかし、それに見合った喜びや成長を感じていただける仕事だと思います。どんどん新しいことに挑戦し、たくさん失敗し、そこから学んで前に進む。そんな方の入社を心待ちにしています。